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製品トピックス
花王・カオーアキポ RLM-26NV
カオーアキポ RLM-26NVとは
カオーアキポ(エーテルカルボン酸)は、非常にマイルドな植物由来のアニオン活性剤です。肌の水分やNMFを守りながら優しく洗い上げます。その一方で皮脂と反応し、擦らずに汚れを落とす自発洗浄性能を有します。補助活性剤としてSLESや脂肪酸石けん、アミノ酸系活性剤などと共に使用することで、優れた効果を付与します。
表示名称 | ラウレス-4 カルボン酸Na |
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有効分 | 22% |
主な特徴
- SLES同等の豊かな泡立ちを示します。
- 高い洗浄性能を有します。
- マイルド性に優れたアニオン界面活性剤です。
アプリケーション
- シャンプー
- ハンド、ボディウォッシュ洗顔料、メイククレンジング
- デリケートゾーン用洗浄剤
- ベビー用洗浄剤
選択洗浄のメカニズム
皮脂汚れは、固体脂を液体脂が包み込むように複合体を形成しています。固体脂は摩擦力(こすり洗い)がなければ落としにくい一方、液体脂は流動性があり、比較的落ちやすい特徴があります。この液体脂を構成するのは、主にヘキサデセン酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸です。
一般的な界面活性剤の分子は、汚れだけでなく肌にも収着(吸着・浸透)してしまいますが、カオーアキポは汚れ成分の長鎖不飽和脂肪酸に働きかけることで、驚くべき洗浄効果を発揮します。また、カオーアキポは肌へ収着量が少ない界面活性剤ですので、皮脂汚れに多く作用することで界面活性剤分子の肌への収着量がさらに抑えられると推測しています。これにより、肌に負担をかけず皮脂汚れを落とす「選択洗浄」が可能となります。
皮脂汚れを利用し、洗浄剤に変える
カオーアキポは、その構造上の特徴から、水と共に自発的に汚れ内部の不飽和脂肪酸(オレイン酸など)に浸透します。そして、水溶性で界面活性能をもった二量体を形成して更に皮脂汚れの内部へと入り込んでいきます。
ラメラ液晶を形成する
多くの界面活性剤が高濃度(20~50%程度)でラメラ構造をとることが知られていますが、カオーアキポは0.5%という低濃度水溶液でも皮脂汚れの中で、不飽和脂肪酸を取り込みラメラ構造を形成します。
水が流れこむことで汚れが崩壊し、落ちる
ラメラ液晶が境界面となり、すすぎの水でヒビが入るようにして皮脂汚れが崩壊することで、汚れが落ちます。
カオーアキポ RLM-26NVの特長
豊かな泡立ち
アミノ酸系界面活性剤に、カオーアキポ RLM-26NVを組み合わせることにより、泡立ちを付与することができます。
試験方法:トレス(20g)に約40°Cの水道水20gを含ませ、0.15mLのモデル頭皮脂、1.5mLの各界面活性剤水溶液(界面活性剤濃度:15wt%, pH7)を塗布して60回ストローク(約30秒)したときの泡量を測定。ラウレス硫酸ナトリウム(SLES):エマール270J
優れた洗浄性能
ココイルグルタミン酸Naよりも高い洗浄性を示します。
試験方法:モデル頭皮脂をパラフィルムに50uLキャストし、乾燥後秤量。その後、各界面活性剤3%水溶液2mLに浸漬(40°C、5分)、200g重の負荷をかけながら左右各5周×2回のこすり洗い実施。イオン交換水50mLで洗浄後乾燥し、差分から洗浄率を算出。洗浄率=(洗浄前-洗 浄後)/(洗浄前-パラフィルム重量)×100(N=3)
マイルド性
マイルド性の高いアニオン活性剤です。
試験方法:1w/w%界面活性剤水溶液にゼインを添加し室温にて2時間撹拌した後、デカンテーションにより可溶化分を取り除く。残渣を80°Cで12時間乾燥し、乾燥後の重量を測定することにより、”溶解量=添加量残渣の重量”からゼイン溶解量を定量した。
使用感評価
カオーアキポ RLM-26NVとの組み合わせで様々な使用感を演出できます。カオーアキポ RLM-26NVの比率を上げることで速泡性、泡量が向上します。
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